Tag: Hokkaido (1/2)
文明前線北上中
まだ7月だというのに,あまりに暑すぎる.毎年同じことを言っているような気もするし,去年はこんなに暑くなかったような気もする.喉元過ぎれば何とやら,ということらしい.この際,去年と比べた相対的暑さはどうでもいい.ただ絶対的に暑くて耐えられない[…]
#18 言語が人格を支配する | 根暗草子
なんとなく雪を見たくなって,北海道に行った.取れた休みは3連休.3連休だと実家への帰省は難しくて──難しいと言うか効率が悪い.1日目と3日目が全部移動で終わってしまう──,向かったのは2年ぶりとなる釧路.1日目から2日目の朝は阿寒湖畔の温泉[…]
もうピアノの音は聞こえない
また実家に帰ってきた.帰省の頻度が上がって以来,帰省のたびの”実家界隈What’s new”はさほど多くもなく,せいぜい庭に植えたピーマンがよく育っている,とかよくわからない近況を聞かされることが多かった.ところが今回は何かと言うと実家にあ[…]
めくるめく
北海道の短い春がやってきた.1月に来たときには深い雪に覆われていた公園もついに新緑が芽吹いて,ペンペン草も残っていなかった極寒の季節をどうやってか生き抜いたエゾリスが走り回っていた.雪に閉じ込められた長い冬から短い春へ,4ヶ月で確実に季節は[…]
#10 あとは親を殺す覚悟とか | 根暗草子
上京してからというものの,実家は遠くなりにけり.大学入学で横浜に引っ越してからはしばらく,15年の鬱憤の心理的屈折から実家はかなり遠かった.年に数回実家に帰る同期たちを尻目に,辛うじて4年で2回だけ帰省している.その2回目の帰省で,老いた実[…]
丘の上にひとり
明け方の北大通を白い息を吐きながら歩いて始発に乗って湿原を見に行った翌日は,鈍行列車に揺られて降りた何もない駅から歩くこと数十分,熊笹を掻き分けて登った丘の上にひとり立っていた.大したことはしていないのに,なんだろうこの達成感は.割と幼い頃[…]