All Articles (16/20)
2021-07-25
#07 物理的心理的マージンとその連環 | 根暗草子
Side. Physical根暗陰キャの歩行は速い.自キャラの運転する車の速度がAIの標準的なそれより明らかに早いグランド・セフト・オートの如く,スイスイと他人を追い抜いて歩くのを好む.理由は分からないが根暗陰キャは歩くのが速いと相場が決まっている.そんな…
2021-06-28
浸蝕
ちゃんと診断されたわけでもないけど,強迫性障害に片足どころか半身,もっと言うなら肩まで浸かっていると思う.強迫性障害的行動・思考のあるあるを話し始めると枚挙に暇がないけれど(王道の鍵閉めたかなから始まって色々レパートリーがある),その中でもテレワークが始ま…
2021-06-14
#03 長く昏い春の終わり | Just before the dawn
2月,北風一辺倒だった風向きが変わって,たまに南風が吹くようになる.南風が吹くと,羽田空港の運用が変わる.目を凝らせば杉並区からでも都心上空を飛んでいく飛行機が見える季節になる.そしてそんな春の足音が聞こえてくる頃に体調を崩しやすくなる.「季節の変わり目は…
2021-05-23
#04 歩行免許 | Under the girder
2019年に横浜から東京に転居して,日常生活で一番印象的だったのは「東京,自転車多いな」ということ.横浜在住時にはUberEatsが今ほど流行っていなかったことを割り引いても,明らかに東京のほうが街を走る自転車が多い.多分,横浜は坂が多すぎて自転車のメリッ…
2021-05-01
読むように登る
最近,また山登りをするようになった.遡ること4年前,何かのきっかけで燕岳という山に登ってみたいと思って,登山靴を買った.お試しがてら燕岳とは比べ物にもならない低山に登って,そしてそれっきりになっていた.性格上,普段はモノを捨てられないのだが,部屋のエントロ…
2021-04-13
#06 記憶の中の吐き気を催した桜並木 | 根暗草子
一番印象に残っていることと言われると,入社式の日の通勤を思い出す.ぼんやりと窓の外を眺めていると神田川沿いに満開の桜が一瞬見えて,ああ,これから40年なり50年,こうやってただ毎朝電車に揺られていくしかないんだな,と思って吐き気を催したのを覚えている.──…