物価高ダイエット
まったくふざけた夏だったとしか言いようがない.
最高気温があまりにも高いのはこの際目をつむってやるとしても,それが今年は異常に長い期間続いた.あまりにも盛夏が長く続いたせいで,いつ梅雨が明けたのかすら覚えていない.今年ってずっと「夏」だったんじゃなかったっけ?と錯覚するくらいには長く,苦しい夏だった.
かと思えば10月に入ると一気に朝晩冷え込むようになった.寒がりなので既に綿毛布を1枚クローゼットから引っ張り出して使っている.ちなみに我が家では綿毛布2枚で真冬の極寒を耐え忍んでいるので,これから更に寒さが厳しさを増しても,あと綿毛布1枚分の暖かさの余地しかない.それはそれで真冬の辛さが心配になるものがある.
いやしかし,暑いよりは寒いほうがまだマシなので文句は言うまい.「暑ければ脱げばいい」には限度があるが「寒ければ着れば良い」には際限がない.ガンガンに着込んで着ぶくれすれば寒さにも打ち勝てる.
そんな感じで一気に秋めいて過ごしやすい気候になってきた一方で,10月に入るとまた結構な種類の商品が値上がりしたらしい.「先月と比べていくら値上がりしたか」という比較だと大した差ではないのだけれど,ここ最近ずっと節目節目で何もかもが値上がりする昨今,「2年前と比べていくら値上がりしたか」を冷静に考えてしまった瞬間,スーパーにある何もかもが実態以上に高く感じてしまって仕方がない.気候とは対照的にスーパーはかくも生きづらい.
別に今まで通り買い物をしていて生活が困窮するほどのカツカツな暮らしではないのだけれど,生来の貧乏性が頭をもたげてしまい相当ケチくさい買い物をするようになっている.
ただ,元々良質なものを買うことにこだわりがあったわけではなく割りとコスパ重視で,あまり切り詰める余地がないのも事実.結果,安直に量を減らすことにした.惣菜をワンサイズ小さいものにしたり,元々350mlボトルを愛飲していたコーラをしみったれたサイズの缶コーラにしたり.
ここ数年,体重が若干増加傾向にあったけど,考えてみるとこれはインフレを活かして体重をdeflateさせる中々のいい機会なんじゃないか,と最近地味に身についてきたポジティブシンキングで良いように捉えておくようにする.物価高,体重が元に戻るまでもう少しだけ続け.